世界の国旗

デザインから学ぶ、世界のいろいろ

国旗のアイコン

世界の国旗、基本のシンボル

基本のシンボルの意味と国旗の画像

世界には197カ国(※)の国があり、同じ数だけ国旗があります。

でも、どれもどことなく似ている…。と思ったことはありませんか?

旗を分割したようなデザインに、星型・円型・十字などのシンボル図形。色も、だいたい同じような色が使われています。

世界の大陸と国旗(一部)一部の国旗の画像と大陸の地図

歴史を辿ると、旗はもともと、厳しいデザインの制約がある紋章の影響を受けて発展してきました。そのため、紋章のルールの中で、形や色といった一番ベーシックな部分が、今でも国旗の基本のように残っています。

国旗はたくさんありますが、形や色で分類しながら勉強すると、少し覚えやすいです。デザインを通して読みときやすくなっているので、デザインの由来や歴史から、国旗を覚えてみるのはいかがでしょうか。

この記事では、世界の国旗にたびたび登場する、基本的なシンボルを紹介します。

太陽のシンボル

通称「日の丸」と呼ばれる日本の国旗は、太陽を描いた旗です。

日章旗/太陽のしるしの旗 赤=博愛・活力 白=神聖・純粋 JAPAN 日本/日の丸の起源は古く、8世紀の頃からといわれるが、国旗として認められたのが1870年。1999年にはじめて法的に国旗として位置付けられた。日本の神話には、太陽の女神である天照大神(あまてらすおおかみ)が登場する。また、日本の天皇はこの天照大神の子孫とされる。

昔から太陽は、日本の宗教や神話・歴史の中で重要な存在でした。

世界の国旗の中でも、丸いシンボルは主に太陽の象徴として登場します。どちらかというと、東洋思想や太陽信仰との関わりが深いシンボルなので、西洋よりも東洋・アジアの国でよく使われてきました。

十字のシンボル

十字のシンボルが使われた国旗の画像:DENMARK デンマーク/NORWAY ノルウェー/SWEDEN スウェーデン/FINLAND フィンランド/ICELAND アイスランド/SWITZERLAND スイス/GREECE ギリシャ/GEORGIA ジョージア/AUSTRALIA オーストラリア/FIJI フィジー/TONGA トンガ/DOMINICA ドミニカ/JAMAICA ジャマイカ

国旗に十字のシンボルが使われているのは、キリスト教の国(キリスト教徒が多い国)です。※全てのキリスト教の国が国旗に十字を使っているわけではありません。

イエスの死後150年くらいまでは、キリスト教を象徴するシンボルはだったそうです。

十字架のシンボルは、キリスト教を公認したコンスタンチヌス大帝の時代に、キリストの受難、復活、救済を象徴するものとして知られるようになり、その後十字軍の遠征によって一気に広まりました。

「ユニオン・ジャック」の愛称で有名なイギリスの国旗は、この、十字のシンボルを組み合わせて作られています。

ユニオン・ジャック/船首(jack-staff)に掲げる旗だったことからこの呼び名になった UNITED KINGDOM 英国/「連合王国を構成する3つの国それぞれの、守護聖人の十字旗を組み合わせて作られた国旗。現在のデザインになったのは、アイルランド統合時の1801年。よく見ると左右対称ではない。ENGLAND イングランド(聖ジョージ・クロス)SCOTLAND スコットランド(聖アンドリューのX型十字)IRELAND アイルランド(聖パトリックのX型十字)

よく見ると左右対称ではありません。国を統合する際、スコットランドとアイルランドの扱いを平等にするというデザイン上の意図によって、このように斜線がずらされたデザインになっています。(しかし、同じ連合国のウェールズの国旗はデザインに採用されていません。)

新月と星のシンボル

新月と星を組み合わせたシンボルは、イスラム教をあらわしています。

中世以降に一大帝国を築いた、オスマン帝国の旗「新月旗」のデザインが、その後のアラブ・イスラム諸国の国旗に大きな影響を与え、広まりました。(現在のトルコの国旗)

月と星のシンボルが使われた国旗の画像;PAKISTAN パキスタン/TURKEY トルコ/NEPAL ネパール/MALAYSIA マレーシア/ALGERIA アルジェリア/MAURITANIA モーリタニア/TURKMENISTAN トルクメニスタン/SINGAPORE シンガポール/LIBYA リビア/IRAN イラン/AZERBAIJAN アゼルバイジャン/NIGERIA ナイジェリア/BANGLADISH バングラディシュ/SAUDI ARABIA  サウジアラビア

月と星の組み合わせは、イスラム教の前からあったものです。しかし、オスマン帝国が繁栄しイスラム文化が広まっていくにつれて、次第にイスラム教の象徴と見られるようになりました。また緑色も、古くからイスラムを象徴する色です。

星のシンボル

国旗のデザインの中で一番たくさん使われているシンボルです。国によって違いますが、代表的なものでは、それぞれこのような意味があります。

星のシンボルが使われている国旗と各星の意味の画像:UNITED STATES アメリカ合衆国 50の星=現在の州の数を表す。愛称:星条旗/GHANA ガーナ 五稜星=アフリカの自由と統一を導くことを表す。/CHINA 中華人民共和国 五星=中国共産党の指導下にある全国民の団結。(近年)/CUBA キューバ 白いひとつ星=自由・独立を表す。愛称:ラ・エストレーラ・ソリタリア/VIETNAM ベトナム 金の星=社会主義国家の象徴。愛称:金星紅旗/ISRAEL イスラエル 六芒星=ユダヤ人の伝統的シンボル『ダビデの星』/NEW ZIALAND ニュージーランド 4つの星=南半球の象徴である、南十字星を描いた。/KOSOVO コソボ 6つの星=コソボに住む、6つの民族を表す。/EU (ヨーロッパ連合)12の星=十二使徒などに見られる幸運・永遠の象徴。

星は吉兆の兆し。また方位を知るためにも重要な目印でした。

数を増やしたり、減らしやすいので、州や地域・民族など、数をあらわす表現によく使われています。またロシア革命後は、社会主義国家のシンボルともみなされるようになりました。

さて。今回紹介した、太陽、十字、月、星は、世界の国旗によく出てくる基本のシンボルです。特に、その国の信仰をあらわしているときには、国の人々のことを教えてくれる、いちばんわかりやすい目印になります。

世界の国旗を見るときには、是非このシンボルに注目してみてください。 

 

※ 2019年現在の、国連加盟国193カ国 + 日本が承認している4つの独立国 を足して197カ国としています

 

※更新リスト

2018年8月1日公開

2019年1月20日に修正・追記しました。 

2019年3月7日に一部修正・追記しました。 

2019年3月14日に一部修正・追記しました。 

2019年3月24日に一部修正・追記しました。  

2019年4月7日に一部修正・追記しました。  

About
世界の国旗

“デザインを通して世界を学ぼう”をテーマに、世界の国旗を解説するミニサイトです。メディアではなく、あくまでも、ひとりのデザイナーが研究と趣味をかねて運営しています。いたらない点も多々あるかと思いますがご了承ください。

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